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Minnie Riperton「Lovin' You」

 ある日部屋でラジオを聴いていました。どんな番組だったかは覚えていていませんが、NHK-FMで洋楽のヒットソングを流している番組でした。

 

 その中でこの曲が流された瞬間、私はその超ハイトーンボイスに釘付けとなりました。

 

    

 

「La la la la la... Doot-n-doot-n do doo」

 

「Ah…」

 

 背筋が凍るようなその繊細過ぎるほどの超ハイトーンボイスに、私はラジオの音量を上げて真剣に聴き入りました。

 

 後々その番組のホームページに載っているプレイリストの曲を一つ一つ調べたところ、Minnie Riperton(ミニー・リパートン)というアメリカの女性アーティストでした。

 

 Minnie Ripertonは1971年にStevie Wonderスティーヴィー・ワンダー)のバックコーラスに抜擢され、1974年にStevie Wonderのプロデュースによるアルバム『Perfect Angel』をリリースしました。このアルバムからシングルカットされた「Lovin' You」が、全米で大ヒットとなりました。

 

 その後彼女は1976年初頭に乳がんと診断され、その年の春に手術を行いました。一時快方に向かいましたが、1978年には腕にがんが転移していることが判明、1979年に死去しました。31歳の若さでした。

 

 5オクターヴから5オクターヴ半という広い声域を持ち、この「Lovin' You」のサビで使われる超ハイトーンが有名。後にMariah Careyマライア・キャリー)、Céline Dionセリーヌ・ディオン)らに幅広く影響を与えました。

 

 早速私は1999年に発売されたMinnie Ripertonのベストアルバム『FREE SOUL. the classic of MINNIE RIPERTON』をレンタルショップで借りました。

 

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「Lovin' you is easy cause you're beautiful」

(あなたは素敵だから 誰でも好きになってしまう)

 

「Makin' love with you is all I wanna do」

(私の望みは あなたと愛を交わすことだけ) 

 

 私はこの声に魅了されました。もし街でこんな歌声を披露されたら、誰もが足を止めるでしょう。

 

 それにしても、Minnie Ripertonのその短すぎるほどの歌手人生とその存在感に驚かされます。この曲は数々のアーティストに影響を与え、カバーされています。誰がカバーしてもそのメロディの美しさを痛感することができますが、やはりMinnie Ripertonの超ハイトーンボイスに勝る者はいません。

 

 声で人々を魅了する歌手というのはよく存在しますが、名前よりも歌声の方が有名な歌手はめったに出てくることはないでしょう。音楽の歴史上、「名を遺す」のではなく「声を遺す」アーティストではないかと思います。