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Don McLean「Vincent」

 最近はラジオを聴くようにしている。今までは自分の好きな音楽を聴くことが主だったのだが、ラジオを聴くメリットを見直しつつある。

 

 何かしらの作業しながら、ニュースや天気予報、その他面白いトークなど、テレビとは全く違ったメディアであることを認識した他、ラジオで流れてくる聴いたこともない音楽を聴くというのも案外面白いと思った。

 

 その中で最近、ある曲に釘付けになった。夜に聴いていたのでまるで子守歌のようなメロディだった。

 


Don McLean - Vincent ( Starry, Starry Night) With Lyrics

 

 それはDon McLean(ドン・マークリン)というアメリカのアーティストの「Vincent」という曲で、オランダ出身の画家、フィンセント・ファン・ゴッホにささげられた曲だ。本人がゴッホの伝記を読んだ1971年に書かれ、“Starry Starry Night”という歌詞で始まるが、これはゴッホの「The Starry Night(邦題:星月夜)」という絵に由来する。

 

 まるで子守歌のような歌声とサウンドに優しさを感じながら僕は聴き入ってしまった。すぐさま僕はCDショップに行ってこの曲が収録されているアルバム『American Pie』を買った。日本では2016年にリマスターされ、再発売されている。

 

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 1971年発表のアルバムで、まさにフォークソングのサウンドと言ったシンプルな感じがたまらない。歌詞の和訳もここに載せるとしよう。

 

* * * * * * *

Starry, starry night

Paint your palette blue and grey

Look out on a summer's day

With eyes that know the darkness in my soul

Shadows on the hills

Sketch the trees and the daffodils

Catch the breeze and the winter chills

In colors on the snowy linen land

 

輝く星月夜

パレットに青と灰色の絵の具をのせて

夏の日に外を眺めているんだ

僕の心の闇を知っている目で

丘の上に落ちる影

木々や水仙の花をスケッチして

そよ風と冬の寒さを捕まえて

雪で真っ白な大地の色で

 

Now I understand what you tried to say to me

And how you suffered for your sanity

And how you tried to set them free

They would not listen, they did not know how

Perhaps they'll listen now

 

今なら君に言おうとしたことがわかる

正気があることで君がどんなに苦しんだのか

どんなにがんばって解放しようとしていたのか

人は聞きたがらない、聞き方も知らなかった

今なら聞いてくれるかもしれない

 

Starry, starry night

Flaming flowers that brightly blaze

Swirling clouds in violet haze

Reflect in Vincent's eyes of china blue

Colors changing hue, morning field of amber grain

Weathered faces lined in pain

Are soothed beneath the artist's loving hand

 

輝く星月夜

明るく燃えるように咲きほこる花

すみれ色に渦巻く雲が

ヴィンセントの青磁色した目に映る

変化していく色合い

琥珀色した朝の穀物

痛みにゆがんだ顔が

愛に溢れた芸術家の手の下で癒やされていく

 

Now I understand what you tried to say to me

And how you suffered for your sanity

And how you tried to set them free

They would not listen, they did not know how

Perhaps they'll listen now

 

今なら君に言おうとしたことがわかる

正気があることで君がどんなに苦しんだのか

どんなにがんばって解放しようとしていたのか

人は聞きたがらない、聞き方も知らなかった

今なら聞いてくれるかもしれない

 

For they could not love you

But still your love was true

And when no hope was left inside

On that starry, starry night

You took your life, as lovers often do

But I could have told you, Vincent

This world was never meant for one As beautiful as you

 

彼らは君を愛せなかった

それでも君の愛は忠実だった

そして希望をすっかり見失ったとき

ああ、あの星月夜に

君は恋人達がするように自ら命を絶った

でも君に言ってあげられたらよかったね、ヴィンセント

この世界は君のように美しい人には不釣り合いだったんだ

 

Starry, starry night

Portraits hung in empty halls

Frameless head on nameless walls

With eyes that watch the world and can't forget

Like the strangers that you've met

The ragged men in the ragged clothes

The silver thorn of bloody rose

Lie crushed and broken on the virgin snow

 

輝く星月夜

誰もいない廊下に掛けられた肖像画

名もない壁に、額縁のない顔

世界を見つめ、忘れられない目をしている

過去に出会った見知らぬ人々のように

ぼろぼろの服を着たみずほらしい男

銀色の棘、血のように真っ赤なバラが

新雪の上で押しつぶされている

 

Now I think I know what you tried to say to me

And how you suffered for your sanity

And how you tried to set them free

They would not listen, they're not listening still

Perhaps they never will

 

今なら君に言おうとしたことがわかる

正気があることで君がどんなに苦しんだのか

どんなにがんばって解放しようとしていたのか

人は聞きたがらない、聞き方も知らなかった

今なら聞いてくれるかもしれない

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