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親友の初恋告白物語

 それは高校時代の話。僕の幼馴染でよく遊びに行く親友なのだが、どうもある女の子の前ではたどたどしい。うーん、怪しい。もしかしたら、あいつはこの娘のことが好きなのかもしれない。そんなことを思って、僕はメールで探りを入れた。

 

 「おまえ、あの娘のこと好きだろ?」

 「別に好きじゃないよ」

 「じゃあなんで態度がたどたどしいんだ?」

 「別に…」

 「告白しちゃいなよ」

 「そんなことできたら苦労しねぇよ!」

 

 一瞬でそいつの恋愛事情が暴露されちゃったわけ。まさに天然だ。それ以降、僕はそいつの恋愛相談にのるようになった。

 

 「おまえはいつからあの娘のことを好きになったんだ?」

 「幼稚園から…」

 「え!?おまえ幼稚園の頃から高校時代の今までずっと片想いしてたの!?一途だねぇ」

 「うん…」

 

 そいつとあの娘は幼稚園から中学まで一緒の学校に通っており、高校時代になって、僕も含めて何人かで遊ぶようになった。それなりに距離が縮まってきて、まずは一緒にご飯を誘うことから始めるのが普通だが、俺は冗談でなんとなーく「そろそろ告白してみたら?」と言ったら、そいつが間に受けて「そうだな」と言ったのだ。どうやら本気のようだ。あまりの本気モードに僕は止めることをしなかった。

 

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 そいつは修学旅行で海外に行った。その土産を渡しに、その娘の家まで行って、その時に告白をするという。

 

 ま、ここまでは自然の流れだが、そいつにとって人生で初めての告白。果たしてうまくいくか?と僕は心配だった。

 

 そして、告白の時になった。土産を渡して、帰り間際にそいつは言ったという、

 

 「あのさ、俺、実はおまえに言いたいことが…」

 

 ここまでは言えたが、そこから先が言えずに10秒ぐらいの間が空いたという。その10秒の沈黙は長く感じただろう。

 

 そして、結局その娘から「…じゃあ、思い出したら言ってね…」で終わってしまった。それでその日は解散したという。

 

 その後すぐにそいつは僕に電話を掛けてきた。悔しい様子だった。

 

 「なんで言わなかったんだ?」

 「いや、緊張して、言えなかったんだよ」

 

 その後、そいつはその娘と普通に会って告白したという。結果は失敗に終わったが、そいつにとって、何かしら成長になったのではないかと思う。失敗して、成長する。やはり何でも失敗を積み重ねていかないと。そいつの今後の恋愛を応援する。