たとえば

心の赴くままに描くエッセイブログ。

茨の木

 春が待ち遠しい時期。あともう少しで春が来る。決して冬が嫌いなわけではないが、「春が来る」という言葉だけでワクワクする。

 

 よくぞここまで来たな、と、夢の中で知らないおじいさんから言われた。確かによくぞここまで来れたな、と思う。

 

f:id:issingmusic1006:20210228170530j:image

 

 学生時代、勉強も出来ず、運動も出来ず、なーんにも取り柄がない。ちょっと唄が歌えるだけで、それ以外はなーんにもなかった。将来の夢というものもなかった。たまたま唄が歌えるだけで、勉強以外のところで評価されて、ありがたいことに偶然にも大学に入学できた。それも良い大学に。しかし、大学の勉強にはついていけなかった、というより、やる気になれなかった。何かを目的に大学に入ったわけではない。入れ、と言われて入った、と当時思っていた。そこからだんだん自分を追い詰めることしかできなくなっていた。何度か将来について考えたことがあったが、そんなことは無駄な時間だった。

 

 自律神経がやられ、健康診断で心療内科に行くことを勧められた。僕は言われた通り医者に掛かったが、そこから地獄が始まる。医者に言われるがまま薬漬けなり、かえって心身共に健康バランスを崩すことになった。それによって、薬なしでは眠れない身体になってしまった。

 

f:id:issingmusic1006:20210228171210j:image

 

 将来やりたいこと、就きたい仕事がわからないまま、就職活動をやっていた。内定をもらったのは11月。何故か建設業に就くことになった。理由としては、何も考えず、ただ内定をもらったからである。それに、もうこれ以上就職活動をしていたら、学業が疎かになり、卒業できない状態だった。精神的にも就職活動ができる状態ではなかった。

 

 大学はギリギリで卒業できた。僕は建設業に入るということで不安しかなかったが、とりあえず前に進むことにした。

 

 建設業はパワハラで半年で辞めた。しかし、貯蓄もないままなので転職活動し、一ヶ月後にシステムエンジニアの派遣会社に就職。派遣先でパワハラを受け、就職して一ヶ月で辞めた。心身共に限界だった。しかし実家に帰ることはできなかった。親からは実家に帰ってくるならお金を貸す、ということで、ありがたいことに親からお金を貸してもらった。社会人になって、なんと情けないことだろうか。

 

f:id:issingmusic1006:20210228171045j:image

 

 数ヶ月間、僕はバイトを行いながら、転職活動を行なった。新年が明けた2月、IT業の会社に就職した。そこでも上司からのパワハラを受けながらも、会社の人間関係が上手くいかないながらも、体調を崩して会社に行けない日があっても、這いつくばって、なんとか今まで3年間、続けて来れた。

 

 その間、親への借金、払うことができなかった年金や保険料を支払い、金銭的な問題を解決。実は、前職を辞めた直後、飲み仲間に消費者金融経由でお金を貸してしまった。今思えば、あの状況でなんでそんなことをしたんだろうかと思うが、それくらい当時の僕は判断能力が狂っていた。催促を徹底的に行い、なんとか返してもらえた。金銭的な問題を全て解決し、やっと自分への投資にお金を使えるようになった。

 

f:id:issingmusic1006:20210228170932j:image

 

 今の会社を3年間続けて来れたが、最初の1年は営業職として、2年間はシステムエンジニアとして働いた。まだまだITに関する知識不足は否めないが、会社の中で紆余曲折ありながらもなんとか続けられた。

 

 健康面も改善しつつある。薬を減らし、薬に頼らないように日々努力している。運動を取り入れ、薬なしでも眠れるようにしている。

 

 さて、学生時代から現在までのことを簡単に記してきたが、今思えば学生時代、もっと「行動」していればよかった。考えてばかりで、先入観に囚われ、何もしなかった。自分の幅を増やすことをせず、ただただ自信をなくすばかりだった。それによって、ただ人に言われるがままの人生を送ってしまった。

 

 今後、僕に求められることは「行動」である。ひたすら「行動」して、自分の幅を増やすこと。その中で、自分のやりたいことを探していきたい。もちろん、歌うことはこれからもやっていきたいが、それ以外にもやりたいことをもっと増やしていき、生き甲斐をもって人生を送れるようになりたい。

 

 そして、今の職種にこだわらず、もっと様々なことに挑戦していきたい。その中で、自分の強みを増やしていき、強みを掛け算して、自分自身だけの強みを持つようになりたい。

 

f:id:issingmusic1006:20210228170625j:image

 

 つまり、やっと今、スタート地点にたどり着いた。ここまでたどり着くのに10年も掛かってしまった。ここからが本番だ。

 

 親には散々心配と迷惑を掛けてきた。親が生きているうちに、ではなく、親が元気なうちに親孝行したい。大学を入れたのも親のおかげであり、学校の先生のおかげでもある。僕は本当に馬鹿だった。考えてばかりいて、不満ばかり愚痴り、何も行動しない愚か者だった。

 

 こんな愚か者を支えてくれる人がいる。これからは、支えてくれた人たちへ恩返しするために一生懸命生きる。まだまだ道半ばだ。これから、だ。