時ログ

散文詩を交えた複雑な随筆文、マニアックなガジェット、好きな音楽など、青年文系SEが心の赴くままに描くエッセイブログ。

とうろん

 「討論」ではない。その名の通り、「とうろん」である。静岡県中部に位置する志太地区(焼津市藤枝市)において、送り火として行われるお盆の伝統行事であり、高さ10mほどのとうろう(籠)の中に一斉にひもを付けた松明を投げる。焼津市田尻北浜においては、毎年8月16日に行っていたのだが、確か2013年頃まで行われていた。


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(当時、頑張って遠くからiPhone 5で撮影)

 

 僕の実家の近くの浜辺で行われていたこともあり、毎年、これを楽しみにしていた。8月12日の焼津神社祭り、8月14日の焼津海上花火大会を行った後、8月16日にひっそりと行われるこの行事が僕はとても好きだった。

 

 小学6年の初夏の季節、僕はとうろん作りにも参加し、当日に松明を投げたこともあった。松明には火が灯っているため、初めて松明を持った時、とても怖かったが、ぐるぐると回しながら投げる面白さは、今では思い出だ。


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 今の地元の小学生は、この「とうろん」という行事を知らないだろう。というか、小学生自体も少なくなってきているのかな。少子化に伴い僕の通っていた塾もなくなり、子供会も次々と統合され、僕のいた子供会もなくなってしまった。唯一の救いは、小学時代によく行ってた駄菓子屋がまだなくなってないことだろう。駄菓子屋のじいさん、まだ元気なんだろうね、、、

 

 僕は「とうろん」の意味すら理解しないまま、故郷を離れてしまった。そのため、今の小学生が知らなくて何もおかしいことはない。

 

 故郷を離れた今でも、8月16日はとても思い入れ深い日として記憶している。

 

 今年(2019年)お盆に、僕は故郷に帰らなかったが、この8月16日になると、日付を見ただけであの頃のときめきを思い出せる。思い出というのは不思議なもので、どうやら、その鍵が「日付」なのかもしれない。