たとえば

心の赴くままに描くエッセイブログ。

盃事

 社会人一年目、僕は飲み屋で知り合った中で、唯一今でも酒を交わす先輩がいる。しかし、昨年の11月以降、何度かお誘いを受けてたにも関わらず、断り続けていた。健康を考え、夜遅くまであまり飲まないようにしていたからだ。この前の金曜の夜、僕は残業をしていたこともあり、自宅の最寄り駅に着いたのが22時だった。その時、ちょうどお誘いを受けた。

 

 久々に一時期行きつけだったお店に顔を出す。温かく迎えてくれるお店やそのお客さんもいれば、「おめぇなんかいらねぇ!」と酔った勢いで追い出してくるお店もある。別に悪いことしてないのに(笑)

 

 僕は社会人一年目だった頃、とても精神的に落ち込んでいた。そんな僕を元気づけようと、よく一緒に色々なお店で酒を飲ませていただいた。先輩は美容業界の営業マンであり、日々忙しく働いている。お酒を飲むのが好きで、時々僕を誘ってくれる。僕は誘ってくれるのがとても嬉しかった。

 

 久々にとても楽しかった。今まで話せなかったことも自然に話せるようになった。そして、お酒の量も随分と多く飲んだ。カラオケスナックで焼酎ボトル一本を二人で数時間で飲みきってしまった。お互いお酒が強いらしい。

 

 家に帰ったのが、土曜の朝の4時。こんなに遊んだのは久々だった。二日酔いでその日のお昼まで苦しんだけど(笑)

 

 カラオケで酒を飲みながら叫んで歌ったこと、酒を大量に飲んだことで僕は翌朝、酒やけで喉を壊した。声がガラガラになってしまった。

 

 土曜の夕方、僕は大学時代にとっても仲が良かった恩師とお酒を飲んだ。その恩師は、関西にある大学にて日本史の授業を行っており、関西在住。実家が首都圏にあり、毎年夏になると帰ってくる。

 

 僕はお誘いを受け、土日は何も予定を入れていなかったから、今年の5月以来、久々にお会いすることになった。今年の5月、実は僕は大阪に行った。その時のことは記事に書いた。

 

issing.hatenablog.jp

 

 まさか社会人になってから、まだこうして先生とお酒を交わしていることに驚きを感じる。大学の思い出の話で、毎週授業の後に大学近くの喫茶店でコーヒーをよく飲んだことが出てきた。当時、教授や同級生の間で結構話題だったらしく、「あ、またあの二人飲んでいるんだね」とか言われてたそうな。しかも、人によっては「ああいう教授と学生の関係がいいなぁ」とか「ああいう学生生活に憧れていた」とまで言われてらしい。僕は自分の大学生活はいつも人間関係や将来のことで悩んでばかりで苦しかったから(よく悩む性格なんで:笑)、まさか、憧れられたことがあったなんて知らなかった。当時の自分がどこか救われたような気がする。

 

 3次会までやって、3次会はカラオケに行った。もうただでさえ酒やけで喉が潰れているのに、まぁ声なんてどんな状況でも出そうと思えば出るもんだ。先生とは、往年のヒットソングをビール片手に歌いまくった。

 

 さて、先生との話はこれで終わらない。日曜日にはなんと、先生が行きたいと言っていた根津美術館(東京都港区の表参道にある)にいった。根津美術館は、藤井斉成会有鄰館、大倉集古館、白鶴美術館、大原美術館などと共に、第二次世界大戦以前からの歴史をもつ、日本では数少ない美術館のひとつである。様々な日本・東洋の古美術品コレクションが並べられている。まぁ、その時のことはまたどこかで書くとする。

 

 二人共、何かを図ったかのように突然のお誘いだったが、僕には大事な仲間がいる。僕は二人と知り合い、色々なことを教えてもらっただけでなく、僕の心を支えてくれた。

 

 僕の人生という物語の中で、大きな重要人物だ。きっとこれからも酒を交わすだろう。