たとえば

心の赴くままに描くエッセイブログ。

仕事で恥をかくこと 〜HSPと共に生きる〜

 最近、というかずっと前から睡眠障害を抱えている。もう、かれこれ5年くらいずっと睡眠薬のお世話になっている。

 

 中学時代から自律神経失調症と内科で診断され、高校時代はストレスで胃をやられ消化器内科で胃カメラを飲み、大学時代には心療内科睡眠薬を処方されるようになった。

 

 社会人になり、僕はストレスで心身共にやられ、転職を繰り返した。今の職場が決して良いのかわからないが、一所懸命仕事を続けている。続けなければ食っていけない。そんなの当たり前だ。

 

 最近気付いたことは、僕は一般的な人よりも“敏感すぎる人”らしい。HSP(Highly Sensitive Personの略)という体質を僕はもっているらしく、生まれつき刺激に敏感で、周りからの刺激を過度に受け取ってしまう人のことを指す。世の人の5人に1人はHSPであるといい、これは決して発達障害でも病気でもない。

 

 色々とHSP関連の書籍を読んで、今後どう仕事と向き合うか考えた。なぜこんなに仕事で悩んでいるかというと、上司がとても怖く感じてしまい、上手く人間関係が構築できずにいるからだ。

 

 仕事でミスすると怒られるのだが、上司はかも当たり前かのように、「これはこうなんだよ。なぜそれを知らない」と問い詰めてくる。僕は思考が止まり、頭が真っ白になる。すると、上司が「あ、またロボットみたいに固まったな」と僕に言う。酷い言い方だ。それも後輩の前で。僕は上司の言葉一つ一つを敏感に深く捉えてしまい、思い悩んでしまう。そして、夜眠れず、体調を崩すことがよくある。

 

 僕は昨年、営業だったが、仕事が合わず今年からSE(システムエンジニア)になった。そのため、経験値的に新入社員とほぼ同じだ。

 

 だから、今、まるで崖から落とされるような思いで業務をやっていて、失敗するのがとても怖い。上司には色々と相談するものの、怒られていてばかりで、既に心が折れている。

 

 転職をまたしようか、そんなことを考え、求人サイトに登録し、求人を見るようになっていた。

 

 しかし、ふと考えてみると、経験も全くなしで失敗しないなんてほぼない。失敗も経験であるし、それが今自分が経験すべきものではないか、と。失敗するのが仕事、というのは言い過ぎだが、それも一つの要素となって、いつか成功する。だったら、もう何が何でもフルスイングで一所懸命やろう、と。もちろん、無理しない程度に。

 

 恥をかくことが毎日のようにあるけど、それが多ければ多い程、きっと成長の何かしらの破片になるだろうと信じよう。そう思った時、何処か救われたような気がした。

 

 残念ながら、世の中は理不尽だ。上司は何も知らずに部下に無茶な指示をしたりする。しかし、他人の心なんて誰も知りはしない。心なんて読めるものじゃない。だから理不尽な世の中は当たり前なのだ。それでも互いに共存しようとするのが社会である。それを僕は受け入れることにした。それによって無意識的に行われていた僕の心の反抗は、少しずつおさまっていった。

 

 この理不尽な世の中に僕は潰されたくないし、むしろ理不尽な世の中だからこそできることがある。それが何かわからないが、HSPである僕なら見つかるはずだ。

 

 人よりも深く思い悩み、HSPの敏感さで苦しみ、恥をかき、それによって、もっともっと優しさを手に入れたい。そのために、どんなに理不尽な世の中でも感謝しなければならない。僕にできるだろうか、と問い掛けながら、仕事の帰りのどうにもならない満員電車に揺られながら思ったのである。