たとえば

心の赴くままに描くエッセイブログ。

孤独の時間が自分を成長させてくれる

 街灯が灯し始める夕闇の都心を、僕は歩き回っていた。休日になると僕は、都内の至る所の神社を巡っていた。何か願い事があるとか、何か信仰があるとかそういうわけではない。あくまでも神社巡りは外に出るための口実である。

 

 神社巡りをしていると、その周辺の町並みを知ることができる。そして気になるお店にも巡り合うこともあれば、地元の人と話すこともある。ある意味小さな旅を僕は休日独りで楽しんでいる。やっぱり独りが一番好きなんだ。とても寂しいけど。

 

 年末年始と旧友たちと会ったり、連絡を取り合う中、僕は今年はなるべく孤独を楽しもうと思った。何故そう思ったかというと、孤独であることによって自分が成長するからだ。僕は社会人1年目の時、毎日のように飲み屋に行き、飲み仲間と馬鹿をやっていた頃があった。しかし、仕事のことで精神的に、体調的に悪くなり、会社を辞めることになって、これまでにない以上に金欠になり、僕は飲み屋に顔を出せなくなった。故郷に帰ることもできず、僕は繋ぎのためにバイトに行った。それによって僕は独りの時間が多くなり、とても寂しい日々が続いた。

 

 無事に再就職を果たし、金銭的にも安定するようになったが、僕はその飲み屋に行くようなことはしなくなった。いつの間にか独りの寂しい時間が好きになっていった。お金と時間はいつもお酒ばかりに費やしていたが、本や旅行に費やすようになり、その中で様々な知識と経験を得ていった。

 

 仕事も一生懸命行い、昔みたいに朝まで飲んで二日酔いのまま仕事に行く、なんてこともしなくなった。そして、久々に飲み仲間や旧友たちと会った時、「なんかおまえ、変わったような気がする」と言われた。僕は全く以て実感していないが、もし、それが本当であるならば、孤独によって生活スタイルが変わり僕を成長させた、と思う。

 

 もちろん、時々人と会うようにしたい。そして自分がどのくらい成長したのか感じたい。またその時まで僕は孤独をもっと謳歌したいと思う。これはまさしく、孤高に生きるということかもしれない。

 

 もっともっと孤高に生きたい。