たとえば

心の赴くままに描くエッセイブログ。

傘をささずとも

 雨が恋しいくらいの暑さが続き、雨が降ったら豪雨という、なんだか皮肉な天気が続く。しかし僕は豪雨の日は何故かワクワクしてしまう。雷がなり、雨がザーッとシャワーのように降り注ぐ風景に対して、少年時代から何故かワクワクしてしまう癖がある。

 

 そもそも雨が嫌いかと言われると、そうでもなかった。小学・中学時代なんて傘をささずに下校したことが幾度もある。というか、傘を持つのが嫌いだった。歩きづらいし、持ち物になるし、何より片手が塞がるのが嫌だった。むしろ、雨の中を走って下校するのが好きだったのだが、家に着くと母親なはもちろん、祖母にまで怒られることになるのだが、風邪なんて滅多にひくことなんてないし、もし風邪をひいて熱でも出したら、堂々と学校を休める。当時の僕にとってはメリットばかりだった。

 


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 さすがに大人になった今では傘をさすが、よっぽどの大雨でなければ傘をささない。それに、持ち歩くのは基本的には折りたたみ傘。折りたたみ傘でも大きめのものだから、十分役割を果たしてくれるし、バックにも入る。満員電車で通勤している身としては普通の傘など邪魔で持ち歩けない。折りたたみ傘なら、雨が降るかどうかわからない日でもバックの中に常備できる。

 

 傘をさすのが面倒、というのは、特にドイツ人なんかがそうで、雨の日に傘をドイツ人はあまりいないという。というか、ヨーロッパ諸国は大体そうだと聞いたことがある。

 

 大人になると、傘をさすのが面倒、というよりも家に着いた時に濡れている方が面倒、という考えの方が強い。ドイツ人は前者で、日本人は後者の考え方なのだろう。ま、家に帰ってそのまま風呂に入るのならずぶ濡れでも気にしないが、そうでなければ濡れて家に帰るのは好ましくない。

 

 それにしても豪雨の時、未だにワクワクするのは何故だろう。豪雨の時、僕はこれから何が待ち受けているのだろうか、とワクワクする。そう簡単に雨に負けないぞ、という思いと共に、町にシャワーが降り注いでいるかのような風景は見ていて不思議に感じる。被害が出るのはよろしくないが、町に雨が降り注ぎ、何か洗われているかのようにも感じる。

 


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 あまりにも強い雨だと避難警報がスマートフォンから鳴り響く。あのアラート音は怖い。緊急地震速報なんかもそうだが、アラート音は人を不安にさせる。敢えてそのように作られているのだというが、かえって人を慌てさせるだけだと思う。いっそのことアラート音をプロレスのゴングのように「 Fight ! 」にしたらどうだろうか。そしたら、避難する際に皆が覚悟を決めファイティングポーズをとるだろう。日本は自然災害が多いんだから、闘うぞ、と気合いの入るようにしたら、なんとか生き抜けるような気がするって、なんだかアニマル浜口みたいなこと言ってんなぁ。

 

 まだまだ夏の暑い時期が続く。突然の雨も降ってくれれば、少しは涼しくなる。雨の日も楽しむくらいの少年時代の心を持ち続けていきたい今日この頃である。